ものづくりマイスターの認定、登録
ものづくりマイスター制度
厚生労働省「ものづくりマイスター制度」では、建設業及び製造業における111職種を対象に、優れた技能と経験を持つ「ものづくりマイスター」が技能検定や技能競技大会の課題等を活用し、中小企業や教育訓練機関の若年者に対して実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行っています。
また、小中学校等での講義や「ものづくり体験教室」等により、ものづくりの魅力を発信しています。
ITマスター制度
日本の労働生産性を向上させるためには、労働者一人ひとりが情報技術を有効に活用できることが重要です。そのためには、小・中・高の若年世代から情報技術に慣れ親しみ、使いこなせる能力を身につけることのできる環境整備が必要となります。
こうした中、厚生労働省では「若年技能者人材育成支援等事業」において、情報技術関連の優れた技能を持つ技能者「ITマスター」を中小企業及び学校等へ派遣する取組を平成28年度より開始しました。
ITリテラシーの強化や、将来のIT人材育成に向けて、小学生から高校生にかけて段階的に情報技術に関する興味を喚起するとともに、情報技術を使いこなす職業能力を付与するため、派遣されたITマスターが講習等を実施します。
テックマイスター制度
現在の製造現場では、3DプリンタやCNC制御の工作機械、センサーを活用した工業設備など、進化した機器・設備を活用することにより多品種、小ロットで高精度の生産が可能となるなど、ものづくり現場におけるデジタル化に伴う生産性・品質向上の取組が進展しています。
ものづくり現場の環境変化に伴い、IT技術を活用した生産性向上等に関する指導も求められているところです。このため、中小企業等に対するIT技術を活用した高効率なものづくりに関する実技指導を行うため、プログラミングやデータ分析、最新機器の使用方法など、IT技術を活用した生産性向上等の指導ができるテックマイスターを認定し派遣することにより、中小企業等における生産性・品質向上の取組を実施します。
ものづくりマイスター、ITマスター及びテックマイスターの募集
次の認定基準のいずれにも該当する高度な技能を有する方を募集しています。
ものづくりマイスター
- 1. 技能検定の特級・1級・単一等級の有資格者及び同等の技能を有する方・技能五輪全国大会の成績優秀者(銅賞以上)のいずれかに該当する方
- 2. 実務経験が15年以上ある方
- 3. 技能継承や後継者育成に意欲を持って活動する意思及び能力がある方
ITマスター
- 1. 実務経験が7年以上ある方(情報技術に係る修士課程を修了している場合には実務経験5年以上で可)
- 2. 以下の情報技術関連の資格のいずれかを有する方
- (1) 情報処理技術者試験応用情報技術試験合格者
- (2) 技能検定 (ウェブデザイン) 1級
- (3) 上記 (1) (2) に相当する資格を有する方 (ITTS (※1) のスキル習熟度レベル3~4に相当)
- (4) 上記 (1) ~ (3) の資格を有さない場合は、技能五輪全国大会又は若年者ものづくり競技大会のうち、 ITマスター対象職種で優秀な成績を収めた方(銅賞以上の入賞者)
- 3. 技能継承や後継者育成に意欲をもって活動する意思及び能力がある方
テックマイスター
- 1. 技能検定の特級・1級・単一等級の有資格者または技能五輪全国大会の成績優秀者(銅賞以上)、またはビジネス・キャリア検定生産管理分野区分2級以上のいずれかに該当する方
- 2. 実務経験が15年以上ある方
- 3. 改善の実績・経験等を有する方
- 4. ITの技能等を有する方
- 5. 技能継承や後継者育成に意欲をもって活動する意思及び能力がある方
技能継承・後継者育成に意欲を持つ熟練技能者の方々の申請をお待ちしています。